バースデイ・イブ


明日はごまの誕生日。この日が近づいてくるにつれて、何やら感慨深い私。


昨年の3月のこと。「お待ちかねの子犬が産まれてますよ」という嬉しいお電話をいただいたとき、私はなんと入院中。急な病気でその前夜に緊急入院し、まだ点滴しながら痛みと闘っていたのでした。

前夜ほとんど眠れず疲労困憊、付き添ってくれていた夫や見舞いの家族も帰った直後にかかってきた一本の電話。「サンボーイズさんのパグが欲しい」という夢を抱いてから、かれこれ6年。待ち続けたその日がやっと目の前に来た!という嬉しさで、一気に元気が出ました。

「退院したらすぐ会いに行きます!」と即答してから、その日が待ち遠しかったこと。もう「ごま」という名前は決まっていたので、夫と2人して「早く元気になってごまを迎えに行こう」と毎日話し、ごまを励みに頑張りました。


退院翌々日の4月2日に我が家にやってきたごまは、その日でちょうど月齢2ヶ月になったばかり。予想以上にちっちゃくて、触るのも恐る恐るでした。

我が家に到着して新しいサークルにそっと入れて間もなく。自分でよちよちと歩いてトイレに行き、最初のおしっこをばっちり決めたごま。あの瞬間、あまりのいじらしさに愛しさがこみあげたことは忘れられません。


実は、宇佐美に迎えにいったとき、そこには3匹の黒パグベビーちゃん(男の子1、女の子2)がいたのです。「黒の女の子」という希望はあったのですが、「まずは来て会ってみて、ピン!と来た子に決めるといいよ」と言われていたので、みんなと遊んでみてフィーリングを確かめました。

その中に、1匹だけチビちゃんが。聞けば、他の2匹より2週間ほど遅く産まれたとのこと。そのせいなのか、他の2匹が元気いっぱいのハイテンションで、手にじゃれては噛みたがる中で、チビの子だけはなんだかワンテンポ遅れている印象を受けました。何かと負けていて、どうにも弱っちい感じは否めません。

しかも、チビちゃんは床の色が変わるのが怖いらしく、じゅうたんから先のフローリング部分(そっちにトイレシートがある)にはどうしても行けなくて、その場でチーッ!とやっちゃう始末。他の子は平気で部屋中走り回ってるのに、この子はなんと頼りないんだ!大丈夫なのか!

「やっぱり元気な方の女の子がいいかなー」と思い始めた頃、おもむろによちよちと私のひざの間にやってきて、のしっ!とあごを載せたチビちゃん。そのままじーっとくつろいでいます。


うっ、これはかわいい…。なんだか気持ちが通じ合った気がしました。弱っちいけど、守ってあげなくちゃ、と思った瞬間。


そして、その子が「ごま」になりました。


「床の色の違いがわかるってことは、頭がいいってことでもあるんだよ」というお話で、なるほどーと思ったのもひとつの理由。この子の個性をのばすように育ててやれるかな、と楽しみになりました。


あー、あれからもう10ヶ月も経つのか…。時の流れは早いですね。


そんなわけでうちの子になったごま。


うんちにパンチして大惨事、なんてことはほぼなくなり、今ではサークルから出す前に「○○しておいでー」と声をかけてやると、自分でそそくさと大小済ませてくれるように。ああ、あの悪夢の日々が終わって本当に良かった(涙)

しかも、近頃は、遊んでいるときに「お水飲んでおいでー」と声をかけると、ささっとサークルに入って水を飲んできてくれるという芸当もできるように。教えてないのにいつの間にかやるようになりました。パグって結構かしこくてびっくりです、本当に。




まだまだこんなに甘ったれなのに、もう1歳なのね…。「赤ちゃんのときは一瞬で終わる」と言いますが、本当なんですね。なんだかちょっと寂しい。



いろいろ感慨深いですが、明日はちゃんとお祝いしてあげる予定です。


ケーキでも、買ってこようかな。
(母)

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